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日本プロゴルフ選手権大会 2002

・「僕の長尺は、天才的」

 尾崎直道が、誕生日に4位に浮上

 この日、46歳の誕生日を迎えた直道が、4位タイに浮上だ。
 上昇のきっかけは、前日ホールアウト後に手にした長尺パター。
 短い距離のパットに悩んでいた直道は、ここ数週間、クロスハンドグリップで対処していたが、「長いの(長尺)を使って練習してみたら、途端にラインが見えるような気がして。逆(クロスハンド)のときは、壁を作ってしまってたみたいなんだ」
 さらに、長尺時のグリップと、「普通のグリップのときの感触が似ている感じがする」とひらめいて、この日3日目から、ノーマルグリップに戻して、戦ったのだった。

 「今日だって、危ないのは一杯あったけど、それでも、ずいぶん良くなった」と、納得顔で話していた直道。ふと、いたずらっ子のような顔になり、「まあ、僕の長尺は、昔から天才的、(兄で、長尺を使って戦っている)ジェットよりも、うまいんだ」と、ジョークも飛び出すほど、ゴキゲンだった。
 「暗かった目の前が、少し、明るくなってきた感じです」
 兄・ジャンボとともに、頂点を狙う。

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