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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2007

コース所属の井上信(いのうえまこと)が好発進

開催コースのここ袖ヶ浦カンツリークラブ所属の井上が、今年も好スタートを切った。この3年間は毎年、シーズン中盤までシード権の確保を引っ張る傾向が続いているが、やはり今季もここに来てようやくエンジンがかかり始めた。

マンデートーナメントから勝ち上がり、みごとツアー初優勝をあげたのは2004年のABCチャンピオンシップ。当時、ショット前に必ず行っていたルーティンは、左手1本でする素振り。

「こうすると、球を捕らえる感覚が出来て曲がり幅が減る。思い出して最近、またやるようにしたんです」。
途端に、良かったころのイメージがよみがえった。
4アンダーの2位タイスタートに、「自分なりに怪我もなく、うまく回れた」と久しぶりに納得顔だ。

今年、15試合に出場して予選通過はわずか4回。
一時は「もう、ゴルフをするのもイヤな時期もあったけど」。
先月のコカ・コーラ東海クラシックで4位に入り、4年目のシード権にもようやくメドがつき、気持も少し楽になった。

昨年の今大会は7位、一昨年は4位。
「会場のいたるところに知り合いがいる」というプレッシャーにも「もう慣れた」。
声援を力に変えて、地の利を生かす自信もついた。
「今週は、ひとつでも上に行きたい。諦めたくない」。
さらにここでツアー通算2勝目ならば、これ以上ない恩返しにもなる。

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