今週、アンダーパーをマークしたのは初日だけ。「最終日にもう一度、出したい」と意気込んでスタートしていった池田だったが、その気持ちが空回りしてしまったか。

１番でバーディ発進。さらに３番と上々のスタートを切ったものの、そのあと足踏みが続いた。
結局、この日１オーバーは通算４オーバー。
「今日は昨日よりは風が少なく、伸ばせる展開だったのに。後半からショットがぶれて、上手くいかなくなった」。

今年から、今大会主催のセガサミーホールディングスとスポンサー契約を結んだばかり。
ホストプレーヤーとして大会を盛り上げたかったが、思うような結果が残せなかった。
「悔しいけれど･･･。社長にはちゃんと報告して帰らなくちゃ」。

ホールアウトしてきた池田がそうポツリとつぶやいたとき、ちょうどクラブハウスから、里見治・代表取締役会長 兼 社長（＝写真右）が出てきた。

「おう池田、今日はどうだった」と里見氏。
「伸ばしたいと思って行ったんですが、ダメでした･･･」と顔をしかめたホストプロに、「そうだな、今日みたいな日にせめてイーブンパーで回ってこなくちゃな」と、諭した里見氏。
「･･･でも、まだまだこれからだ。次に気持ちを切り替えていけよ」との励ましに「今週の反省は、必ず次に生かします」。
恩人に今後の飛躍を誓っていた。

池田力（いけだりき）
１９８０年６月３日生まれ。鹿児島県出身。
ゴルフは10歳から。母・法子さんがゴルフを始めたのを機にクラブを握った。
名門・日本大学に進むころには、「プロになると決めていた」という。
学生時代には、トーナメントの出場経験も。２００３年にプロデビュー。
身長166センチ、体重63キロ。

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