記事
日本プロゴルフ選手権大会 2001
「凱旋優勝…したいですねえ…」
92年のPGAプロテスト合格後、99年にチャレンジツアーランクで出場権を得るまで、牧坂考作が腕を磨いたのが、ここ『クィーンズヒルGC』だ。2年間、所属プロとして身を置いていた。
コースの隅から隅まで、知り尽くしている牧坂が、キーホールとしてあげるのが、3番、440ヤードのパー3と、17番(516ヤード)パー5。
「3番は、左右にOBが広がっていてしかもグリーンは3段。ティショットの落としどころが非常に難しいホールです。また、17番は、左右に池が横たわり、左サイドは池に向かって傾斜しています。しかも開催中は、池にふちのラフが刈ってあるので、簡単に転がり落ちてしまいます」
ツアープレーヤーとして久々に訪れた、思い出のホームコース。
「トーナメント用にバンカーや、こぶが増えているし、グリーンも速くて硬い。ピン位置が振られれば、もうだめです。ぽんぽんバーディが奪えるセッティングじゃないですからねえ…」と首をひねるが、ほかの選手たちより、当然、利点は多い。
ここでの自身のベストスコアは66だそうで、「4日間、60台を出せれば間違いなく…」と牧坂。ひそかに、“凱旋優勝”を狙う。