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マンダムルシードよみうりオープン 2006

キッズボランティが大活躍!!

大会3日目は午後からあいにくの雨模様。しかし、子供たちは元気いっぱいだった。まずは1番ティで、スタートのお手伝い。入場してくる選手たちに向かって、勇気を振り絞る。

「おはようござます!」
「頑張ってください!」

緊張しながらも、みんな大きな声で伝えることができた。
「ありがとう!」と返されて、子供たちの笑顔がいっそう深くなった。

将来、プロゴルファーを目指す少年少女たちに、もっとゴルフの楽しさを伝えたい、と5年前から始まった“キッズボランティア”。
いまではすっかり、このマンダムルシードよみうりオープンの名物となりつつある。

この日参加してくれたのは、小学4年から中学3年生までのジュニアたち。
午前中は、スタートティで選手名のプレート掲示、スコアカードとティ渡しの業務についたあと、ゲーム観戦、ゴミ拾いなどをしながら会場を巡回した。

午後からは練習場に移動して、加瀬秀樹(=写真中)と甲斐慎太郎によるレッスン会。
2人のトッププレーヤーの豪快なショットに「すげぇ〜!!」。
あどけない口元から、何度もため息がこぼれ出た。

そのあと、場所を移してギャラリープラザでプロを囲んで座談会だ。
質問コーナーで、小さな手が次々と上がる。

「どうしたら、身長が“長く”なるんですか」。
加瀬が笑いながら答える。
「よく食べ、よく遊び、色んなスポーツをやったら良いと思う。僕はバスケットボールをやっていたんだけど、・・・よく飛び跳ねるのも一つの方法になるのかなあ」。
身長183センチの選手が言うと、説得力がある。

「一日に何球ぐらい打ちますか?」との質問には、「若いうちは体力がある限り打っても良いと思う。でも疲れている時は、悪いフォームになってしまう恐れもあるからね。たくさん打つよりも大事なのは、自分で考えながら練習することだよ」と、諭した。

さらに、同伴している保護者のみなさんにも、特別アドバイスだ。

「子供に一方的に教え、子供が“はい、はい”言っているだけでは意味がない。練習の理論や理由を説明して練習をさせてやらないと、大きくなった時に修正がきかない。ある程度、子供の動物的な感覚が重要で、まずは感性を磨いてあげることが大切です」。
加瀬自身、一児の父親でもあるだけに、言葉には実感がこもっていた。

子供たちも親御さんも、みな「楽しかった」と口々に言って、満足そうに帰路についた。
加瀬は、「この中から、いつかこの大会でプレーする子が出てきてくれたらいいな」と、祈るように話した。

この“キッズボランティア”は、父の日の18日(日)にも実施される予定です。
最終日も、元気なキッズたちが大活躍してくれることでしょう。

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