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塚田好宣「程よい緊張感こそ上達の近道」
オフシーズンの選手たちの過ごし方はそれぞれだが、塚田は昔から実践派だ。
試合のないこの時期は、積極的に海外に渡る。
「リラックスした中でゴルフをやっても、何も身につかない」と、今週はこのアジアンツアーのモトローラ・インターナショナルにやってきた。
適度な緊張感の中でプレーすること。きわどい状況の中でゴルフをすることが、一番の練習になると、信じているからだ。
たとえば、この日の4番パー5。ティショットを大きく右に曲げた。
手のつけようのない深いブッシュの中で、アンプレヤブルを宣言しても脱出できず、ダブルボギーを打った。
しかし、「こういうプレッシャーが、一番の練習になるんです」と塚田は言う。
予選通過もきわどくなって、次第に目の色も変わっていく自分を感じる。
その気持ちをどうにか押さえて、「易しいパー5でチャンスを待って、地道にバーディを重ねていこう」。
シビアな状況の中で、冷静に気持ちを切り替え、6番、7番で連続バーディ。一気に盛り返して後半2バーディを奪って決勝ラウンドに進出した。
ここリア・ビンタンゴルフクラブのグリーンは非常に目が強い上にスピードがあり、難解だがそれでも、予選ラウンドのピン位置は比較的、楽に感じた。
「決勝ラウンドは、きっとそうはいかない」。
アジアンツアーは、最終日にむけてピンを振ってくるだろう。
「優勝スコアは、行っても13(アンダー)。2日間連続で、5アンダーが出せれば」。
あわよくば、頂点を狙っていく。