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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2007
ドンファン「明日も“普通のドンファン”で行きます」
ボギーを打ったものの、ギャラリーの歓声に応えてにこやかに挨拶。同じ組の選手たちと握手を交わして、グリーンの袖に引っ込んだ瞬間だった。握っていたパターを平手でパシリ! 専属キャディのスコットさんが、そんなドンファンの肩を叩く。
「ドンマイ、悲観することはない。まだ明日があるさ!」。
4オーバーの74を打った前日2日目は「もっと上に行きたい気持ち」が裏目に出た。
グリップや腕、肩に力が入ってショットが乱れた。
パッティングも強く当ってオーバーばかり。
18位タイに後退して改めて心に決めた。
もう余計なことは考えない。「明日は“優勝したいドンファン”ではなく、“普通のドンファン”でいく」。
この日は、11番でティショットを大きく右に曲げたが幸いOBは免れた。
最終ホールでひとつスコアを落としたのは悔しいが、首位と4打差の4位タイに踏みとどまって、もういちどチャンスを得た。
ツアープレーヤーNO.1を決める今大会は、勝てば5年間のシード権。
母国韓国の兵役制度は2年。
3年の猶予を残して、心置きなく任務を果たすためにもぜひ取りたいタイトルだ。