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住建産業オープン広島 2000

「見送り三振より、空振り三振でいきたい」

横浜ベイスターズの谷繁元信捕手と交流を深め、「彼からいつも元気をもらう」という深堀圭一郎が、通算10アンダーで単独首位。2位と3打差で決勝ラウンドに臨む

 出だし10番、11番でうまくパーを拾えたんですが、ああいうのが1番スコアメイクするのに重要なところ。最初の2ホールのパーにつながったという感じです。
 基本的には、アプローチとパッティングがよかったんでそれが好スコアの要因ですね。
 ショットは先週よりは、まだよくなってきていますが、後半のほうはちょっとバタバタと…ナイスセーブとかもありましたんでね。そういう意味では、いつでもスコアを崩す要素があるということでもある。

 10、11番のほかに16番でも左のラフに行って出して、60ヤードくらいをサンドで打って、それを60センチくらいに寄せて。
 6番も、右のバンカーでアゴの近くに行って出すだけ。残り70ヤードぐらいをサンドウェッジで2メートルくらいにつけてなんとかパーを拾いましたし。
 あとは7番でも右のラフに入れて、クリークで90ヤードくらいをアプローチがてらに打って、グリーン奥に。奥からの難しいアプローチを2メートル半につけて嫌なラインのフックラインを入れてナイスパーです。そこが全部ボギーだったら、6バーディ、6ボギーくらいのゴルフもありえたという感じですよね。

 スコアにはなっていますけど、まだもうちょっと…。最後9番のティショットも、アゲンストだったんで、右に落としたらノーチャンスだと思って抑え目に左に打ちたいな、と思ったらひっかけちゃって。
 あたりが悪くて、球が上がらず失速したみたいなショットになった。そういう重要なティショットになると、やりきれてない部分がある。いろいろ注意してはやってるんですけどもね…。
この状態の中で1ボギーなら、…明日あさってとやればいいゴルフになるかな…という感じはしますけれども。

 グリーンも速くなってきているし、グリーンをこぼしてラフに入ってもどこが深い、浅いかなど考えてはやれている。昨日は手首が気持ちアプローチで硬く入っていて、ちょっと終盤、厳しい展開になったので、気をつけるようにしたら良くなりました。ちょっと手首のロックがきつすぎて、球が強く入っちゃってたんです。そうすると、グリーンが硬いから、スピンが効いてても、ほどけちゃってポンと弾いちゃうんですよね。
 その点、今日は気をつけてやれたと思います。基本的には深いラフのアプローチって得意なんで、自分で寄るって意識を持ってできてはいるんです。

 昔から、ゴルフがスランプになったときの“持病”があるんですが、今、そのイメージがたまに出るときがある。技術的なことと精神的なこと、両方なんですけれども、これまでそれを克服するためにいろいろやってきました。
 学生時代に大きなスランプが来て、それを克服するのに相当、苦労したんです。今でもいくら調子いいときでも、ちょっと悪い面が出ると精神的な不安がくる。パターでイップスというのがありますが、僕のも、ああいう系統のもの。以前は克服するのに相当、時間がかかり、それでプロになってからなかなか勝てなかったというのがあった。
 今はそんなにはないですけど、たまに不安がよぎることがあります。でも、その不安を克服するために何が必要かっていうこともわかっていますから…。
 不安を克服するために、いろんなことをやってきました。メンタルトレーニングや休みの日に寺に行って散歩したり、本を読んだり…。あと、いろんな人と、話しをすること。
 丸山とか、格闘技やってた父の話しとか、あと、(プロ野球の)横浜ベイスターズの谷繁元信(ピッチャー)と、よく電話とかで話しをしたりね。昨日は一緒にゴハンを食べて、今日はこのあと、広島戦を見に行くんです。
 谷繁はすごく明るくて、いつも「思いきっていきましょう」という感じ。一緒にいると気持ちが前向きになれるんです。昔はチューブのボーカルの前田さんとかにも話しを聞いたり、いろんな人たちの話しを聞いて自分に合うところを取り入れたりして、気持ちを強く持てる方法を探してきましたね。大切なのは、結果を恐れず気持ちを強く持って思いきりやること。見送り三振より、空振り三振のほうが、結果的に気持ちがいいというような前向きな気持ちでプレーできれば、自ずと結果も出ると思う」

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