記事

2年連続の受賞、ドライビングディスタンス1位の小田龍一 「来年は、他の部門でも頑張りたい」

小田にとっての最終戦「カシオワールドオープン」は、初シード入りのラストチャン スであるとともに、もうひとつの決定戦でもあった。

飛ばし屋・日本一の座を競うドライビングディスタンス。初日と2日目は当時、同ラ ンク2位につけていた小山内護と同組でのラウンドだった。ライバルの動向を横目で 見ながらのプレーだったのだ。

「シード選手の小山内さんに比べ、“予選会組”の僕はツアーの出場回数が少なかっ た分、効率よく記録を伸ばすことができた。ラッキーもあったと思います」。大会は 14位に終わり残念ながらシード入りはならなかったが、飛距離では年間平均303.53 ヤードを記録して2年連続で1位の座を獲得した。

「僕は思い切り振っていったほうが曲がらないタイプ。その結果、取れただけで自分 としては、特別意識しているわけではないのですが・・・」と戸惑いがちに喜びのス ピーチをしたが本人の意に反して、他の飛ばし屋たちははっきりと、「打倒・小田」 と声をあげるものもある。誰よりも遠くへ飛ばすことは、多くの男たちの究極のロマンなのだ。

2004年も彼らに混じって3年連続の飛ばし屋日本一を狙うとともに、「他の部門でも 頑張って、ぜひ初シード入りを果たしたい」と小田。来季の出場優先順位を決める ファイナルクォリファイングトーナメントでは3位につけている。ツアー前半戦は、 ほとんどの試合に出場が可能。開幕からガンガン飛ばして、目標をかなえたいところ だ。 写真=飛ばし屋日本一に輝いた小田には、株式会社矢野組・代表取締役社長の矢野芳 久さま(=上)より賞金の50万円が、全日本空輸株式会社・取締役会長の野村吉三郎 さま(=中央)より「全日空国内線ペア往復航空券」が贈られた。また、小田がベス トサポート賞に選んだのは、用具契約先プロギアの小島一紀さん(=下)。「誰より も“飛ぶ”道具を用意してくださって、また、精神面でも支えていただいた。小島さ んにはほんとうに感謝しています」(小田)

関連記事