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日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ

今週、ツアープレーヤーNO.1決定戦!!
日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ

昨年の今大会―。

1年8ヶ月の苦しみと、葛藤と。積み重ねた努力の日々が、最終日・最終ホールに集約された。ウィニングパットを決めて、普段めったに心情を吐露しない選手には珍しいド派手なガッツポーズ。のぞんだヒーローインタビューで、声を震わせ伊沢が泣いた。

2001年に自身初の賞金王に輝いたプレッシャーから、翌2002年には未勝利。『頂点に立ったからには、常に勝ち続けなければならない』という厳しい視線にも、じっと耐え続けた1年と8ヶ月。

丸山茂樹とペアを組んで世界の頂点に立った2002年のワールドカップでも見せなかった涙には、誰もが呆然と、目を見張った。

「賞金王は、まぐれだったのか・・・?」この質問を、伊沢は何度、自身にぶつけたことだろう。頂点に立ったものだけが知る苦悩。たったひとりストレスを抱え込み、しかしそんなそぶりは親しい人にさえ微塵も見せず、黙々と取り組んできたスイング改造がとうとう実を結んだとき、伊沢の全身から歓喜がほとばしった。

“最終日の18番ホール”には、その選手が背負う人生そのものが映し出されている。普段は、けして見せることのない選手たちの“素顔”がのぞく瞬間。人々の心から、いつまでも消えないドラマが生まれるのだ。

2004年、宍戸ヒルズでまた、新しい歴史が刻まれる。

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