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東建ホームメイトカップ 2006
尾崎兄弟が揃って5位タイ
この開幕戦は「クラブのチェック、スイングのチェック。そして、歩けるかどうかのチェック」と顔をしかめつつ、11番ではグリーン手前10ヤードから見事なチップインバーディを奪うなど、見せ場も
きっちり作って通算10アンダー5位タイ浮上。
ひと組前でホールアウトしていた弟・直道は、兄も自分と同じスコアで並んだことを知るなり、心底感心した声で唸った。
「あの年で活躍しているのは青木さんとアニキくらい。俺も、そこに行きたい。60になってもアニキみたいにやっていきたい。それだけに、できるだけアニキには頑張ってほしいという気持ちがある」。
賞賛と激励の言葉が、自然と口をついて出ていた。
ジャンボはボール、クラブともに今年、新たに用具契約を結んだ。
直道は、デビュー当時から世話になってきたメーカーと離れ、今年はあえてどの社とも契約を結ばずにやる。
兄弟揃って、冒険に打って出た今シーズン。
フリー契約となった直道は、相性の良いクラブを求めて毎日違うクラブをバッグに入れている。
試行錯誤のプレーの中、前日初日は68で回って4アンダー。実は、それでけっこう満足していたのだが「とんでもなかった」。
次々と大量アンダーが出て、リーダーとはあっという間に6打差がついた。
「今日はひとつでも(首位に)近づきたくて」。
気持ちを入れ替えのぞんだこの日2日目は「最後に取りたいと思ってねじこんだ」。
あがりの17番で2メートル、18番で上から3メートルのバーディパットを沈めて優勝争いに食らいついた。
この2日間、同じ組で回った12歳年下の伊澤よりずっと上位にいられることも、誇らしい。
「開幕戦は、誰にとっても手探りのゴルフとなるけど、そんな中でも伊澤より、俺のほうがスコアメイクがよかったってこと」と胸を張った。
春に2試合連続優勝をあげた昨年の今頃よりも「今年のほうが、手ごたえがある」と直道。
「また今年もそういうことができれば、面白いよね」。
来月50歳の誕生日からまたアメリカ(シニア)に飛び立つだけに、日本ツアーでの優勝は何よりの励みになるだろう。