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ザ・ゴルフトーナメントin御前崎 2006

塚田好宣「一気にいっときたい」

開催コースの静岡カントリー浜岡コースは、ティフトンという種類の洋芝だ。日本のコースに多い高麗芝が縦に向かって伸びていくのに対し、この芝は横へ横へと根を這わしていく特性がある。
そのためラフに打ち込むと、芝がクラブヘッドに絡みつく。距離感が出しづらいという難しさがある。

これと良く似ているといわれるのが、アジアンツアーのコースだ。
だから今週は、同ツアーの経験者に有利といわれているが、上位の顔ぶれを見るとなるほどそれも頷ける。

塚田好宣も、そのひとり。
日本ツアーに出場権のない時代はもちろん、いまでもアジアンツアーの空気が好きで、オフには足を伸ばす。
「・・・かといって、僕が特にティフトン芝の対応が上手いというわけじゃないですが。他の人より慣れているとは思います」。
2打差の5位タイにつけた根拠を説明した。

得意のコースでバーディを量産する一方で、9番でダブルボギー、初日は1番でトリプルボギーを打つなど大きなケガも少なくない。
その原因がこの日3日目、ようやく分かった。

11番パー5。
同じ組の金鍾徳は低い弾道のショットで、むしろ飛ばし屋の塚田よりも前に飛ばした。
塚田は飛距離を落としたくなくて、この強風下もあえて高弾道のショットで攻めていたのだが、コースの形状によっては、パンチショットでランを稼ぐほうが飛距離が出て、しかも安全にプレーできることに気がついたのだ。

おかげで、バック9はボギーなしの4バーディで回ることができた。

今季初シード入り。
これを機にスイング改造に着手したものの、4月のつるやオープンから5試合連続で予選落ちを喫した。
「シードだからと、違うことを始めたのがいけなかった」。
反省して、元のスタイルで戦いだしたら途端に調子が戻ってきた。
「僕には、悠長なことをしているヒマはない。余裕のあるときに、一気にいっときたい」。
通算8アンダーは首位と2打差。
このビッグチャンスを、逃したくない。

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