記事

ダンロップフェニックス 2000

幻の治療院が功を奏すか

時差ぼけをおして直道は、森田さんのアドバイスを受けながら、パッティンググリーンで球を転がす
今年も米ツアーのシード権を手に入れた尾崎直道

 前日火曜日にスペインから帰国し、寝惚けまなこをこすりながら、水曜日のこの日コース入りしたばかりの尾崎直道。
 6年前に出会って以来、ずっと指名してきたハウスキャディの森田秀子さん(写真左)と、練習後に「じゃあ、あとで4時10分に」との約束を交わした。

 先週の世界ゴルフ選手権『アメリカンエキスプレス』で腰を痛めた。
 「今日もなんか重いような痛いような…変な感じで…明日から、どうなるかなあ…」との直道の悩みを聞いた森田さんが早速、他のキャディ仲間や、スポーツ選手も利用しているという、噂の治療院を予約してくれたのだ。
 「プロにも効くかどうかわからないけど、お役に立てれば、と思いまして」と森田さん。直道は「なんでも幻の治療院らしいから、行ってみることにした」と、森田さんの好意にすがることにしたのだ。

 今年も、賞金ランク123位に入って米ツアーのシード権を獲得した。青木に「おめでとう」と声をかけられると、「苦しみがまた増えるよ」と冗談めかして答えた直道。
 森田さんの行為が功を奏し、1ヶ月ぶりの国内ツアーでも大活躍といきますか―。

関連記事