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久光製薬KBCオーガスタ 2000
野上貴夫は直方市出身
野上貴夫が手にしているのは、8月に初挑戦した米ツアーのビュイックオープンの成績表。推薦で出場した同大会最終日に、66でまわって32位に入り、「あれは上出来。すっごい楽しかった!!」と振り返った。
3日目まで「いきなり変な切れ方をしたり、すごくクセのあるグリーン」に苦しんだそうだが、それにもだんだん慣れて、4日目の好成績につなげた。
「むこうの選手を観察していると、みんなものすごくアプローチとパターがうまい。特にバンカー。ピンまで4ヤードくらいしかないバンカーからでも、ビタビタ寄せてくるんです。練習量も半端じゃないし、僕も帰ったらアプローチとパターの練習を増やそうと思いましたよ」
大きな収穫を得て帰国した野上だが、たったひとつ心残りがあるそうだ。
「タイガーに声がかけられなかったこと!! 98年のカシオワールドで一緒にラウンドしたときのこと、覚えているかどうか聞こうと思ってパターの練習中に近寄ったら、ずいぶん悩んでいる最中だったみたいで怖くて話せなかった…勇気を出して行っとけばよかったって後から後悔してるんです…」
それはさておき、米ツアーからの復帰第1戦は、地元での今大会。昨年は、3日目首位に立ちながら、最終日に米山剛に逆転負けしているだけに、「今年こそ…!」と、アメリカで得たものを最大限に生かして、故郷で錦を飾るつもりでいる。