「優勝しないと…」
新婚の小田龍一が4位タイのベストフィニッシュ
ツアーきっての飛ばし屋が、最後に決めた。17番で残り237ヤードの第2打を4アイア ンで9メートルに乗せてイーグルを奪うと、続く18番の第2打は、ピンそば50センチ。 「実は、あのショットはトップボール。…ミスだったんですけど」と頭を掻いたが、 みごとなバーディフィニッシュで通算イーブンパー、自己ベストの4位タイだ。
この日最終日は、生まれて初めての最終組。朝から緊張のしぱなしだった。プレッ シャーのあまり途中ホールまで我を失い、ようやく「自分らしさを取り戻した」の は、後半も14番ホールに差しかかるころだった。
そんながちがちのプレーながら、最後にしっかりと、前半に失った分を取り返し、 2004 年の開幕戦を締めくくれたことは大きい。「自信？　もちろん、なります」。
昨年12月に入籍したばかりだが、まだ式は挙げていない。優子夫人と、「挙式は1勝 してから」と約束しているからだ。
今季は、ファイナルクォリファイングトーナメント3位の資格で参戦。一昨年、昨年 と2年連続のドライビングディスタンス1位の豪打はひとまず封印し、安定したゴルフ で夢をつかむ計画だ。