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フジサンケイクラシック 2007

最終日、石川くんと同じ組で回った2人のプロは・・・

左から井上、野上、石川くん。「遼くんには僕らも学ぶべきところがある」と同組で回った2人のプロも完敗だ。
予選ラウンドを同組で回った宮里優作から、すでに情報は仕入れていた。「でも、優作が大げさに言ってるんだろうなと」。自分の目で見るまでは、半信半疑だったと井上忠久は言う。

「でも、想像上に遼くんは上手かった。飛ぶし、曲がらない。林からも全部出てくる」。
それは石川くんのリカバリーが素晴らしいというだけでなくて「強烈な運もある」。
前日3日目の第3ラウンド。その1番ホールで左に曲げたティショットが木に当って出てきた。
サスペンデッドになって、この日最終日に再開された続きホールでもそういう場面があって、「スターのボールはどこからでも戻ってくるんだなあ」と、感心しきり。

4日間平均310.83ヤードを記録した石川くんは、ドライビングディスタンスでランク8位。通算スコアでは、どうにかタイで終了できたが飛距離ではなんども前を行かれた。
「いつも気持ちよいくらい振り切っていて。もう、遼くんに飛ばされちゃって」。
そのスイングを盗み見ては、ひそかに自分でも真似してみて、感心しきって何度も首を振る。
しかもゴルフの技だけではない。
「スター性もあるし、さすがやな」と、改めて15歳に脱帽だ。

その気持ちは野上貴夫も同じ。
大ギャラリーを引き連れて、堂々としたプレーぶりには「オーラがある」。
それにひきかえ、自分ときたら。「もっと良いプレーを見せたかったのに・・・」。
石川くんと同スコアで、第3ラウンドの競技再開を迎えながら78を打って、通算6オーバー54位タイに後退して悔しがった。

この日、石川くんとプレーした2人が口を揃えたのは「石川くんには、僕らプロにも見習うことがある」ということ。
「石川くんは、ボギーを打っても攻めた結果。魅せるプレーをしていた」とは野上。
井上も「まだまだ、僕も腕が足りないなあ」と、素直に認めていた。

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