記事

中日クラウンズ 2003

『長くスポットライトを浴びていなかった』96年日本オープン覇者、ピーター・テラベイネンが首位タイ

96年の日本オープンで、衝撃的な日本ツアーデビュー。難コースの茨木CCを制し、名 を売った。 “鞭打ち打法”という独特のスィングと、名門・エール大学出身のエリートプロとし て、当時大いに注 目を浴びたものだった。
あれから8年。
テラベイネンが再び、スポットライトの当たる位置に出てきた。 この日2日目は5アンダーでまわって通算8アンダー首位タイに浮上。
「近頃はコンディションがさっぱり悪くて、9ホールまでは良いプレーができてもあ とがちっとも続か なかったんだ」

前日初日も後半でボギー、ダブルボギーを重ね「今日の2日目は、もうだめだろうと 思っていたんだ けどね」と、振り返る。
大会2日目の善戦は、このオフの成果だった。 まず、コーチの指導のもと自己流のスィングを改善した。それにあわせてドライバー も変え、トレード マークだった長尺パターは、中尺にチェンジしてクロスハンドグリップにした。
「そのすべてが調和して今日のラウンドにつながった。・・・同時に、昔のテンポが思 い出されてきて、 嬉しいね!」久しぶりの優勝争いだ。 本人も「あんまり長く低迷していたもんだから、明日はきっとすごいプレッシャーだ ね」と予測するが 、百戦錬磨のテラベイネンのことだ。
79年のプロ転向後、まったく稼げないという時期も自らバッグを担ぎ世界各地を転戦 の末に、欧州ツア ーでの優勝経験もある。このビッグトーナメントでの8年ぶりの復活優勝も、ありえ ないことではない。

    関連記事