26才の新本兼之(かねより)が好調なショットでノーボギー。首位と3打差で明日の最終日を迎える。
この日のラウンドは5バーディ、ノーボギーの会心のゴルフ。「ボギーの不安がなく、もう少し伸ばせたかも」と余裕を感じさせる。

新本は「ノーブランド」。
トーナメントに出場するプロゴルファーは、メーカーとの契約か支給によるブランド入りウェアに身をまとうが、新本はウェアもズボンもマークは見当たらず、しかもキャップもない。
キャップについては「今日は曇りだし必要ない」と言うが、いずれにしてもプロとしては珍しい「ノーブランド」。

富山県出身の新本は、中学2年の14才のときに、お父さんの薦めでゴルフを始めた。
しかし、お父さんはゴルフをしない。
お父さんは友人から誘われるゴルフを断り続け、その誘いを息子に振り向け、「将来、何かの役にたつから」と始めさせた。
その後、富山西高校から富山国際大学に進学してゴルフを続け、プロを目指すことを決意した。

今年はチャレンジトーナメント第2戦のエバーライフカップチャレンジから予選を通過し続けているが、初日は良くても2日目に崩れている。

明日の最終日に向けて新本は、「今週は崩れない」と、初優勝と共に「ノーブランド」の公募も狙う。

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