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ドンファンがルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞
ドンファンは韓国出身の19歳。ファイナルQTランク58位の資格で初参戦した昨年、賞金ランク43位につけて史上最年少での初シード入りを果たした。
本名は、リー・ドンファンだがデビューを機に「日本でも親しまれる選手になりたい」と、登録名を今のように短くするなど工夫して、着実にファンを増やしている今もっとも注目のルーキーだ。
この日はタイでトレーニング中ということもあり、表彰式に出席できなかったドンファンに代わって母国からご両親が駆けつけた。
代理で記念のトロフィーを受け取った父リー・クンチョルさんと母ボンジューさん(=写真下)が、息子から預かってきた受賞のコメントを読み上げた。
シード元年の今年の目標はもちろん、史上最年少優勝だ。
ドンファンの誕生日が4月9日だから、77年にスペインのセベ・バレステロスが日本オープンで樹立した20歳と7ヶ月の記録更新まで残された時間は約半年。
昨年の最終戦で、「来年は、いきなり開幕戦で勝っちゃいましょうか」とおどけたが、その目は真剣そのものだった。
なお受賞の特典として、ドンファンには今年度のUSPGAツアーの出場権(1試合)が与えられる。
ドンファンの受賞コメント
「プロになって初めての年に意義深い賞を受賞できて嬉しいです。今まで受賞された方々は素晴らしい選手ばかりで、年配の方の名声を受け継ぎたいと思います。優勝を目指して一つ一つ頑張りたい。応援してくださった方に感謝します。ありがとうございます」。
社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会(略称GTPA)は、ゴルフトーナメントにおける社会貢献活動などの推進を通じ、スポーツ産業全体の振興発展に寄与することを主な目的として1991年に設立。
国内ゴルフの主要16団体のひとつで、男女両ゴルフトーナメントを開催している主催者で構成されている。
同協会で“ルーキー・オブ・ザ・イヤー”が設けられたのは1998年。
男子はツアープレーヤーに転向してから、女子はプロテスト合格後、それぞれ最長3シーズン以内の選手で、かつその年度の獲得賞金額上位者の中から人格面、マナー、エチケット、将来性なども加味して、選考員の厳正な審査のもと選ばれる。
歴代の受賞者は、男子では小山内護や今井克宗、近藤智弘、谷原秀人、女子では不動裕理選手など、いまや一線で活躍しているプレーヤーの名が並ぶ。