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フジサンケイクラシック 2007
偶然にも石川くんとペアルック?!立山光広がこの日ベストスコアの66をマーク
「気に入ってるんです」とハニかんだ。
「でも、あの日はテレビに写らなかったですから・・・」。
3ヶ月越しのお披露目となった。
そしてたまたまこの日、石川くんと良く似たパンツでスコアを伸ばしたのが立山だった。
快挙達成のあの日、最終日の2ラウンドで15歳とまわり「途中まで一緒に優勝争いをしながら、最後は結局露払いになっちゃった」。戦線から離脱したあとは石川くんに話しかけ、緊張をほぐしてやったあの男だ。
この日2日目は3オーバーからスタート。
午後スタートの2番でボギーを打って、4オーバーは予選通過も危ない位置から盛り返すことができたのは、「とにかく、外から一杯入っちゃったから!」。
12番で、グリーン奥13ヤードからチップイン。
13番で、「林から寄せてナイスパー」。
14番で手前エッジから「また入っちゃった。今日のスコアはほとんどアプローチでOKかチップイン」。
16番で、左奥から6メートルを決めて3連続バーディを奪い、通算1アンダーにした途端に意識したのはもちろん石川くんのことだ。
この日は日没サスペンデッドが決まったからまだ断定はできないが、もう一つ伸ばせれば翌3日目の第3ラウンドは石川くんと同組になれる可能性がある。
それだけに、残り3ホールは「ハニカミ、ハニカミ、と思いながらプレーした」という。
17番でバーディが取れずガッカリしたが、最終18番。7メートルのバーディパットが「入っちゃった」とこの日べストスコアの66は通算2アンダー暫定4位タイに浮上して、複雑な心境を吐露した。
「明日から国民の敵になろうか、それとも、良い人になろうか・・・」。
本心は、15歳に負けたままではプライドが許さない。
「俺たちもプロの意地ってもんがある」。
しかし、打倒・石川くんを叫べばヒール役は間違いない。
「・・・それに、大きなこと言ってコケたらカッコ悪いしねえ」と、しばらく思案していた立山はついに決心した。
「よし明日は、正々堂々と飛距離で勝負しよう! もし同じ組になれたら、彼に何発オーバードライブできるかで勝負だ!」。