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カシオワールドオープン 1999
「予選落ちの危機だった人間が、いきなり優勝争いもできる位置に来ちゃったヨ」
ランキング60位以内に来季のシード資格取得に必要な出場義務試合数を満たさない選手が7人いるため、63位はほぼ「当確」といえるのだが、野上はこの大会で「予選さえクリアできれば、シードは間違いなく取れると思っていた」そうだ。
でもその気持ちが災いし、「初日はへんに堅いゴルフになって」予選落ちの危機。
「なにやってんだか、って感じだったよ」と野上。しかし翌日の2日目に奮起して、16位タイ浮上。さらに3日目はスコアを伸ばし「初シードどころか初優勝も狙える展開になってきた」と野上がやる気満々だ。
野上貴夫の話
「VISA太平洋、フェニックスと2週間も試合に出られなかったので(海外選手が大挙してやってくるこの2試合は出場枠がとても少ないため)、初日は試合カンが戻らなくて、調子が出ませんでした。これで予選を通ればシード獲得も確実になるという気持ちもあって、堅いゴルフになってしまいましたしね。でも、明日は“シード” なんかよりも気持ちは“優勝狙い”です。このところゴルフの調子は、ショットもパットも物凄くいいし、気分はイケイケ。KBCオーガスタ以来の優勝争いですから、全力でやります!」