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フジサンケイクラシック 2000

大会の顔、ともいえる“1番ティグラウンド”でスタートアナウンサーを務めるのは、なんとボランティアの方々

ボランティア制度導入7年目の今年は、4日間延べ570人が参加している。地元・伊東市役所を中心に17の団体を通して応募してきた人々は、それぞれスコアマーカーやギャラリー整理、ごみ拾いなどの業務でコースに散らばっている。
 中でも、特に大役を務めているのが、武市昭夫さん(写真1)と曽根寿さん(写真 2)。2人は、大会の顔ともいえる“1番ティグラウンド”で、なんと、スタートアナウンサーを務めているのだ。
 主にシード選手がスタートする午後の時間帯は、さすがに本物のアナウンサーに場を譲るが、まだ朝早いスタート組を、2人で5組ずつ、交代で受け持つ。しかも、選手呼び出しは、マイクを使わずにまったくの肉声で。2人の、気取りのない選手アナウンスは、風格ある川奈の風景にしっくりと馴染んでいる。
 「大役をいただいたのは、参加して4年目の昨年のことです。アナウンスの勉強なんてしたことなかったから、最初は緊張しましたが、もともと人前で話すことは大好きだったから」とは、曽根さん。アナウンスのときは、「選手の名前は絶対に読み間違えないこと。言葉を歯切れよく、そしてゆっくり話すこと」に気をつけているそうだ。
 武市さんがアナウンスを担当しない空き時間は、同じくボランティアスタッフの木内宏さん(写真3右)らとともに、スタート業務にも携わっている。スタート業務とは、各組の選手にスコアカードとその日のピン位置がしるされたホールロケーションシート(=写真4)や、そのほか、ティやスコア書き込み用のペグシルを配布する仕事。業務に励みつつ、選手たちと和気あいあいとした会話を楽しんでいる。
 「川奈の雰囲気が大好きです。これからも毎年、ボランティアに参加したい」と、武市さんは生き生きと話していた。