記事

アコムインターナショナル 1999

現在、アジアPGAで奮闘中の市原建彦は、通算4アンダー、37位でフィニッシュ

ツアーメンバーを目指して修行中の市原は、今季から当機構の主催者推薦枠の拡大で、今大会に出場。同じ資格で出場した6月のスーパーマリオよみうりオープンのときの細川和也に続き2人目の予選突破者として、賞金を受け取った。
 市原は最終日を2イーグル、2ボギーでまわり「ノーバーディ、でした!」と舌をペロっと出した。

 通算4アンダーは、37位タイ。初の日本ツアーでの賞金獲得にも「きょうは悔しい結果だった」と、浮かれてはいなかった。「きょうはパットが入らなかったんです」と唇をかんだ。

 「だからショットで入れるしかなかったんです」という6番、466ヤードのパー4。

 残り160ヤードの第2打を9番アイアンで直接カップインさせてのイーグル奪取には、大物の片鱗も除かせた。

 日大中退後、日米のプロテストを受けたが、失敗。いまは戦いの場をアジアPGAツアーに置き、奮闘中だ。8試合に出て最高は11位。「最初は環境の違いにとまどったけど、いまは精神的に落ちついてきて、自分の力を出せるようになった」と、日に日に逞しさを見せている。

 今大会は、アジアでの活躍が注目されて、4月のキリンオープン、9月のジュンクラシックに続いて今季3度目の主催者推薦を受けての出場だった。

 「初めての賞金獲得、自信がつきます」と市原。今週は、タイガー・ウッズも出場する欧州ツアーのジョニーウォーカークラシック(台湾)に出場する。

「いっぱいタイガーを見てきます。もちろん、練習場ではタイガーの後ろで打ちます」。

 市原の目はきらきらしていた。

    関連記事