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タマノイ酢よみうりオープン 2000

「今日は楽しくプレーできた。仙台ではなんであんなにピリピリしてゴルフをしていたんだろう、と思いました」

来年のために、と思って去年62を出したときに考えていたんですが、ここはアップダウンのきついコースですから、どうしても打ち下ろしがきついティショットで下を向きすぎてしまったりとか、打ち上げのときにあまりにも上を向きすぎちゃうとか、そういうのがあったんで、かなり打ち下ろしのホールなら、なるべくフェアウェーのラインを見ながら上の山のほうに目線を持ってくるとか、そうやって、ティショットをそこそこの位置に持っていけばショートゲームができるとわかったんで、今日はフェアウェーに置きにいくんじゃなくて、山のてっぺんを見て気楽にやっていければな、と思ってプレーしていました。今日は気負いがまったくなかった。今から考えても、 JCBクラシック仙台のときは自分を見失ってる部分があった。だから、今週はとにかくいい形でいいゲームをして、結果的にミスをやってもそれはそれでいいかな、と、そういう気持ちでやっていましたね。今日は佐藤(信人)さんと一緒で、『ああ、どんなゴルフをするのだろう』とか佐藤さんのプレーを見ながらラウンドして、ゴルフを楽しむことができた。仙台のときはなんであんなに、ピリピリしていたのかな、って思いましたよ(笑)。

先週は1週間休んで、イギア(ツアーに同行するフィットネススタッフ)の方々に2日間、体を見てもらってあと2、3日はゆっくり休んで、あと残りは練習に当てて、という感じでした。
今週はやはり、下り傾斜になると(ヒザ痛で)歩きづらい。正直言うと、ひざのためには、休みたいところではあったんですけど。今週はやはり焦りがあった。全英のことを考えると、今週しかチャンスがないですからね。そういう気持ちで仙台から帰って、『1週間しか休まない』と決めていましたから。ヒザの状態はけっしてよくないんですけど、今日みたいにメンタル的に少しでも余裕を持ってやった結果いいスコアが出せた、という充実感があります。
正直言って、来週のミズノはあまり得意ではなくて、例年、成績が悪いんです。今週の大会は昨年、『62』出しているし、ナマイキ言わせてもらえば今週勝って、来週はなんとか予選通過という形を取れれば、なんとか全英にも、…という気持ちがあるんです。
ヒザの状態を考えれば、無理に『全英、全英』と考えても…とは思ったんですけど、昨年の62を考えたらなんとか行けるかな、というのがあったんで…。
これまで2回出てるんですが、全英オープンは自分が今、世界でいったいどういう位置にいるのか。それをはかれるバロメーターになる大会だと思う。結局、2回とも打ちのめされて帰ってきて、『日本で甘えてられないぞ、日本でちょっと良くたって向こうじゃ通用しないぞ』という気持ちにさせてくれる場所だったんですね。
今年、たとえば成績がいいこの状態を、じゃあ、あの場所に行ってどこまで発揮させられるのか。今年の日本の成績に対して、本当に僕に自信が持たせられるのは、あの場所だろう…と。
それと、ただ単に、セントアンドリュースに行きたいという気持ちがある。1回はプレーしてみたい。
昔からマスターズでプレーしたいというのはあったけれど、それよりもセントアンドリュースで…のほうが気持ち的には強かったんじゃないか、と思うんです。丸山さんも、ああやってアメリカで大暴れして、おいてけぼりをくいたくない…という気持ちでもないんですけど、やはりあそこで(セントアンドリュースで)会いたいな、という気持ちがありますから…」

★写真:ホールアウト後、チャリティフォト撮影会に応じる田中。
※同撮影会は、1人1枚1000円以上のチャリティで希望選手とツーショット写真が撮れるもの。写真には、選手の直筆サインが入ります。1選手10人の制限があり、人気選手には予約が殺到します。ご希望の方はお早めにお申し込みください。18番グリーン横のインフォメーションテント内で朝9時から12時までの受けつけです。