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レオパレス21ミャンマーオープン 2018
ミャンマー通の池村寛世が昨年の穴埋めを目論むV争い
昨年は、入国しながら出場できなかったミャンマーで、今年は自身の初Vも狙える位置で大会を折り返した。
この日は、3ホールとも池がらみの難しいパー5で「全部乗った」と、すべて2オンに成功してバーディを奪うなどスコアを伸ばしてきた。
「ショットはフェアウェイに打てているし、あとはパットが入ってくれればもっとスコアが出るかな」。
週末のV争いを視野に入れた。
出場は2年ぶり2度目だが、ミャンマーに来るのは3年連続3度目である。
ファイナルQTランク12位の資格を持っていた昨年は、「出られるものと思って来たのにウェイティングの4番目だった」。
現地に来て欠場者が出るのを期待して出番を待ったが、アテが外れた。
ついに、出られないと分かったところで航空券の変更もきかず、結局予定通りに日曜までミャンマーに居座るしなかった。
「昼はホテルに缶詰で、ジムかプールで体を動かすしかなかった。あとは、他の選手が帰ってくるのを待ってテニスをしたり、完全にバカンスに来たようなものでした」。
でもおかげで、ミャンマー通になった。
オフィシャルホテル近くのスーパーマーケットでの買い出しも、もはや手慣れたもの。「水にお菓子にカップラーメン」。
日本でもお馴染みの即席ラーメンは、地元仕様の「ゴマと醤油とラー油の3種」。商品のライナップも知り尽くしている。
今年も月曜日に行ったホテル隣の練習場も昨年の経験から、独特のシステムもすっかり勝手が分かっていた。
玄関を入ればゴルフコースさながらのキャディさんが待っていて、キャディバッグを打席まで運んでくれるばかりか、1ショットごとにボールを1球ずつティに置いてくれる。
料金は1カゴ70球で3500チャット(約350円)。キャディさんのチップは2000チャット(200円)が相場だ。
「海外は日本と全然違うから、楽しいっちゃ楽しい」。
骨折り損の昨年は、それはそれで忘れがたい旅の思い出。泣く泣く約25万円もの大出費も、今年一気に穴埋めする大チャンス。
「去年の分も稼いで帰りたい」。
1年越しの上位進出で、22歳の目の色が変わるのもなおさらだ。