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トーシンチャレンジトーナメント 2008
青山浩嗣が8アンダーで逆転優勝!
この難コース。それに、雷と強い雨で2時間35分の競技中断で、スコアを伸ばせる訳がない。単独首位に立つ池田の優勝を誰もが疑わなかった。
青山自身もその一人。「昨日、ノーボギーで6アンダーですよね!?昨日のスコアから更に伸ばして、ぶっちぎって優勝するかと思っていました。僕はせいぜい4つ伸ばせたら上出来だなって。」
今日はアイアンが絶好調。打つ度に、ピンにベタピンかワンピン程の位置に付いた。前半で5つのバーディ。ハーフを終える頃には、首位グループに並んでいた。
競技再開の後の11番を右ラフに入れてしまいボギーとするが、12番バーディ、13番イーグルと流れは途切れない。
「中断の影響はスコアを見るとなかったんでしょうね。」
圧巻はその後。16番から上がり3連続バーディ。「16番のリーダーボードを見て少ししびれ始めたんです。だから、17番はピン左1.5メートルに打てましたけど、完全に”まぐれ”ですよ。目をつむってどこにでも行けって感じで打ちましたから。」
18番も冷静に攻略し、締めのバーディ。
考えて話している内に気付いた。
「そういえば後半か最終日に爆発する事が多かった。」
2007年「中部オープン」 (ツアー外競技)は上がり4連続バーディ。
先月上旬に同じく三重県の桑名カントリー倶楽部で開催された「三重県オープン」(ツアー外競技)では後半のバックナインで2位以下を3打以上引き離した。
2005年山口県の下関ゴールデンクラブで開催されたサードQTでは、3日目に「63」を出し、100位以下の順位から、ファイナルステージへ進出できるラインの以上の28位まで一気に順位を上げた。
今日も3つのボギーがありながら、9バーディ1イーグル。予選会を除くプロの大会では自身のベストスコア「64」で8アンダー。
チャレンジの最終戦を前に劇的な逆転優勝。
2位に敗れた池田勇太も「すごく良いラウンドをしたんだと思う。称えるべきスコアだと思います。」と賞賛を送った。
「三重県オープン」に次ぐ三重県2勝目に、「三重県は相性が良いですね。」と実感のない優勝をかみ締めた。