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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2005
尾崎直道「奇跡を信じて」
連日、腰の痛みを訴えて眉間のシワが解けなかった。痛みに耐えかねて、いよいよこの日は薬の力に頼ったのが、それが思いのほか効果があったようだ。
痛みは去ったといっても、大事を取るあまり、思い切り振っていけない。
「馬力よく、ティショットができないんだ」。
それが響いて、距離の長いホールでのボギーが目立ち、スコアを落としたものの首位とは4打差。
「爆発できれば、届かないスコアではない。とにかく明日が最後。奇跡を信じて、諦めないでやります」。
大会最年長の49歳が、最後の力を振り絞る。