今大会の地元プレーヤーとして、意欲を燃やしているのが井上信だ。先週のフジサンケイクラシックで最終日に68でまわって通算3アンダー５位タイでフィニッシュ。

先々週の大会では、右肩を痛めて棄権していた。「調子が悪くて、手先で動作していたのが原因。今週は痛くない場所を探しながらスイングしたのがかえってよかった」。

また、先週はアマチュア向けのやさしいクラブに持ち替えてプレーしたのがハマった。
「楽にボールが上がる」と難コースでさっそく効果を発揮した。

飛距離も戻って、先週のドライビングディスタンスも4日間平均328ヤードを記録して2位。
千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブに所属しているだけに、「良い結果が出たら、楽しみになってきた。来週は地元だし頑張りたい」と、前向きなコメントも飛び出した。

昨年のサントリーオープンでは3日目に11位につけながら、最終日に80を打って62位まで落ちた。
「今年はその仕返しをこめてプレーする。そして、できればもう1回優勝したい」。

昨年11月のＡＢＣチャンピオンシップでマンデートーナメントからツアー初優勝をあげたシンデレラボーイが、次のサクセスストーリーをもくろんでいる。

• 井上 信