同門の藤田に発奮、宮本勝昌

　朝の練習場では、「調子が悪い」と聞いていた藤田が、ハーフターンで１アンダー。
　「悪いなりに、頑張っているんだな」と思っていたら、後半のアウトで、あれよあれよとスコアを伸ばし、いつのまにか、ライバルは、4アンダーの首位に立っていた。
　「負けるわけにはいかない」と、3組前でまわる藤田の背中を、懸命に追いかけての首位発進だ。

　藤田とは、師匠の芹澤信雄を中心にして、オフトレーニンでもともに汗を流す仲。
　開幕2戦のあとも、芹澤の地元・御殿場で、ミニ合宿をはり、それぞれの課題に打ち込んだ。
　現在の宮本のテーマは、「体のキレで、スライスを打つイメージ」だ。

　今大会第5回大会の優勝が、ツアー初優勝だった宮本。
　「相性の良さでは、直道さんの次にくるくらい、と思ってます」
　得意のコースで、苦手な強風下のプレーにもチャンスを逃さず、好スタートを切った。

• 宮本 勝昌