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ブリヂストンオープン 1999

「せっかくイケイケムードだったのに…」プロデビュー戦で無事予選通過を果した白浜浩高

通算1アンダーで予選通過を果たしたものの、「悔しいですよ。せっかくアウトで行け行けムードだったのに、インに入って崩れちゃったんですから」
アウトで3バーディ、ノーボギーとスコアを伸ばしたものの、インに入ってノーバーディ、3ボギーと崩れてしまい、通算は結局、昨日と同じ1アンダーに戻ってしまった予選ラウンドは、プロ初競技の白浜浩高にとって嬉しくもあり、また悔しくもあった2日間のようだった。

「悔しいですよ。せっかくアウトで行け行けムードだったのに、インに入って崩れちゃったんですから」

と、ホールアウトした白浜浩高は、昼食も摂らずに一目散に練習場に向かった。

前半の調子を維持して後半も乗り切れれば、一気にベスト10入りも夢ではなかった。「でも、今日ぐらいゴルフを楽しくやれたのは初めてです。スコアを伸ばす嬉しさも、崩れて行く悔しさも、初めての試合で味わえたのですから、収穫は大きかったと思います。」

今年のプロテストに合格して、このブリヂストンオープンに主催者推薦で出場していた3選手、白浜、細川和也、舘野成毅の中で唯一予選突破を果たせた。

「プロになって初めて試合に出てみて、やっぱりこういう雰囲気の中でやれるのは、物凄く楽しいことだというのが、実感としてわかりました。それと、もっと経験を積めば、もっともっといいプレーができるようになると思います。例えば、練習ラウンドのときに丸山(茂樹)先輩とまわったんですが、オヤジ(白浜育男)がスプーンで刻むホールでも、先輩はドライバーを持ったりするケースなんかもあるわけですよ。そういう、攻めと守りの兼ね合いなんかは、やはり試合経験の中でつかんで行くものだと思います。いずれにしても、自分にとって楽しいことでお金がもらえる世界なんですから、クォリファイは頑張って、ぜひ来年はツアーに出られるようになりたいですね」