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フジサンケイクラシック 2008

ドンファン「インタビューで勉強します」

9番できわどいパーパットを決めて、ほっぺたを膨らませながらキャディと拳をゴッツンさせたドンファン
目標があると、めっぽう強い。2番パー3で、7メートルのフックラインは強気で打った。ど真ん中からカップイン。最初のバーディを契機に、この日は3つスコアを伸ばして通算8アンダー。
首位と2打差の単独2位だ。

参戦3年目の日本ツアーはしかし、今年でいったん留守にする。
この12月から2年間、母国・韓国の徴兵制度に就くからだ。

もちろん、その間は試合には出られない。

昨年のミズノオープンよみうりクラシックでツアー初優勝をあげた際に得た2009年までのシード権を、2011年まで延長することが認められたため、兵役を終えたあとの出場権はひとまず心配なくなったが、このまま何事もなくフェードアウトしていくのは気が済まない。

ぜひとも、存在感を示しておきたい。
「今年は、残りシーズンで3勝するのが目標です」と意気込む。

また、日本を離れる間に気がかりなことがひとつある。

「日本語を忘れちゃわないかなって・・・」。

来日後に勉強を重ね、いまや複雑な単語もほぼ問題なく理解して話すことができるが、それでも2年も空けば、分らない。
「だからそれまでに、いっぱい話して置こうと思います」。
優勝インタビューは、その何よりの練習になる。
「確かに、インタビューは一生懸命に文法とか考えるので、勉強になりますね!」と、流ちょうな日本語で大きく頷いた。

※ただし、シード権の延長は復帰時に「ツアープレーヤーとして体力的、精神的、技術的にふさわしいことが前提」(JGTO専務理事・山中博史) となります。

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