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日本プロゴルフ選手権大会 2000

午後からの雨でたっぷりと水分を含み、ますます重くなるラフ

当初、150ミリで設定されていたラフ。「2日目と3日目の雨が栄養分になって、今日3 日目までには、相当の長さに成長しています」とは、高須皓友カレドニアンゴルフクラブ・専務取締役。
開催前には、芝を立てるように刈り止めをしていたのが、成長した分、葉が寝そべった状態になり、正確な長さも測れなくなっている。
普通でいけば、1日に1センチ成長するということだから、今では200ミリ近くにはなっているだろう。
通常営業時の高麗芝の上からインターシードされた、ブルーグラスという洋芝。この大会のためだけに植えられたこの芝は、なんと、大会終了と同時にすべて剥がされてしまうのだそうだ。
「ブルーグラスは成長がとても早く、通常は週に2回で済む刈りこみを、毎日繰り返さなければなりません。大会中には手を加えないラフも、通常営業のときは、ほっておくわけにはいかない。そうなると大変な経費がかかり、採算があわなくなるのです。残念ですが、今後のことを考えると、再び、高麗に戻すほかないんです」(高須さん)。
この4日間のためだけに大きなリスクを背負い、手間ヒマかけられたセッティングが、大会を盛り上げている。