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タマノイ酢よみうりオープン 2000
タマノイ酢ドライビング日本一コンテストチャンピオン決定
今年度日本一は、加茂靖倫。強烈な向かい風と激しい雨が吹き荒れる悪条件の中、 278ヤードを記録して、賞金100万円を獲得。「今年は、すごい顔ぶればかり。本当なら330ヤードは飛ばさないといけない、と思っていたからすごいラッキーでした」
加茂は、この日12時30分から行われた「タマノイ酢ドライビング日本一コンテスト・予選会」で280,4ヤード飛ばし、参加者20人のうち9位(通過10人)で辛くも予選通過。
しかも、第3ラウンドホールアウト後、すぐに行われた本戦の打順は一番目。
18番グリーン方向からフェアウェーに向かって打つ特設ティグラウンドは、向かい風と雨が、大会が佳境を迎えるごとに強くなり、最大瞬間風速は約14メートル。
その中でもっとも良い条件でティショットを打つことができただけに、加茂は「278 ヤードは自分としても最低記録。でもラッキーでしたよね。今年の参加者はすごい顔ぶればかり。本当なら330ヤードは飛ばさないといけないと思っていましたから」と、大喜びだった。
とはいえ、今回の受賞は単なる偶然ではない。今年1月に行われた『第2回ゴルフダイジェストドライビング日本一コンテスト』で345ヤード飛ばしてチャンピオンに。同コンテストは、10月に米ラスベガスのパームスプリングスで行われる世界大会の正式な日本予選。加茂はすでにその出場権を得ている。今回は、“世界”に挑む前の、かっこうの景気づけとなった。
この大会用に、ホンマツインマークスプロチューン300ドライバーを用意。普段、使っている46インチのシャフトを48インチに、ロフトも6.5にチェンジしての挑戦だった。
「飛ばすために特に気をつけていることは、やはり、こういう場面では無意識に力が入るのでできるだけ上半身の力を抜くこと。そして、ボールをいつもより左かかとか、それよりちょっと外に置いて、体を回すことだけ考えるんです」
これまで、ツアーに2回出場してどちらも予選落ち。生涯獲得賞金は0円という苦労人だけに、賞金の100万円は「生活費です」と笑った。
★ 加茂靖倫(かもやすのり)プロフィール昭和42年12月11日生まれの32歳。東京都出身。身長183センチ、105キロ。日本大学第一高等学校卒業。幼稚園のころからクラブを握り、中・高校時代にはすでに「かなり飛ぶ部類に入っていた」(加茂)。その強烈なパワーで、ドライバーのヘッドを割ってしまったことも。現在は、栃木県国分寺町でレッスンプロとして活躍。“ドライビング日本一”として、生徒からひっぱりだこの生活を送っているようだ。
≪ 日本ゴルフツアー機構公式記録認定 「タマノイ酢ドライビング日本一コンテスト」 ≫
【 出場選手の成績 】 順位 選手名 飛距離(ヤード) 使用クラブ 使用ボール
1 加茂 靖倫 278 本間ツインマークス テーラーメード プロディスタンス
2 清家 一生 274 グランプリ GPX1 ツアースペシャル
3 末木 強 267 PRGR HS赤パワー ニューイーグル
4 村岸 充雄 266.6 ネイチャーブロウ(G-CLUB) ニューイーグル
5 豊福 守 266.3 カムイ アシリ280 ビーム
6 小山内 護 261.8 GMA TMNS-45 TiPRO ビーム
7 久古 千昭 260.1 本間ツインマークスプロチューン タイトリスト ミラクルチタン
8 中村 直俊 259.1 GMA TMNS-45 TiPRO ツアーステージM0392S
9 D.チャンド 255.6 ミズノ 3005 ピナクル
10 渡辺 友啓 253.3 カムイプロ ツアーステージM0432
11 市原 建彦 252 ダンロップ XXIO ダンロップ XXIO
12 小林 正則 251 ミズノ300E ミズノ スカイウェイ
13 森田 幸春 249.7 キャロウェイ ERO ニューイング
14 三橋 達也 248.5 ミズノ 300E ブリヂストン ビーム
15 井上 直彦 245.3 PRGR クロ プリセプト MCディスタンス