記事
宮本勝昌が「中3以来なんです!」
それは、自ら“ゴルフ伝道師”を名乗る選手会長が今回、極度の緊張の中にあって唯一、励みにしていたことのひとつでもあった。
「中学3年以来の給食が、また食べられるなんて…! 嬉しくってしょうがなかった」と、はしゃぐ宮本は「献立はあえて聞かずにいたい」と、その瞬間を今かと心待ちにしていた。
そして準備が整ったと呼びにきてくれた子供たちの道案内で、いざ教室に入るなり宮本は思わず子供のような声をあげていた。
山菜やさつまいも、鶏肉など栄養バランスの整った“おこわ”は生徒たちの大サービスで、まさにお茶碗にてんこもり…!!
日直さんの「いただきます」を合図に手を合わせ、「うわあ、すごく一杯盛ってくれたんだね」と笑顔で頬張ったとき、ちょうど宮本から見て正面に、目に入った後ろの黒板にも感激した。
そこには“宮本さんのあしあと”と銘打った特設コーナーが…!!
「この日のために」と、クラスのみんながゴルフ雑誌やインターネットを駆使して宮本勝昌というプロゴルファーについて調べ上げてくれたのだ。
資料をたくさん貼り付けて、少しでも自分のことを知ろうとしてくれた子供たちの心遣いが嬉しかった。
給食をとりながら子供たちからの質問に答えたり、また子供たちの夢を聞くうちに、内心「食べきれるかな」と懸念していた山盛りのご飯もいつの間にかすっかり無くなって、デザートの梨のアイスクリームまでぺろりと平らげていた