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NST新潟オープンゴルフ選手権競技 1999

昨年の『NST新潟オープン』

 雷雨のため1時間45分間競技が中断し、サスペンデットとなった初日は、カナダ出身のリック・ギブソンと、プロ3年目の斉藤毅が、暫定首位にたった。
 ツアー出場権のなかった斉藤は、7月はじめの協力競技、NGAオープン2位による推薦を受けてツアー初出場。その初舞台で斉藤は、なんと「これも生まれてはじめて」という、ホールインワン(4番ショート)をやってのけ、6アンダーの66。派手なデビュー戦を飾っり話題をまいた。
 斉藤は、「技術には先輩プロにはかなわないが、気持ちだけは負けないようにしたい」と初々しく語った。

 2日目に首位に立ったのは、前年度に賞金ランクによるシード権を失っていた芹澤信雄。「一時期、飛ばすことも考えたが、欲をかいてはダメ。今週は、従来の自分のスタイルでプレーできている」と、飛距離は出ないが、堅実プレーという、自身の持ち味を生かしたゴルフで通算8アアンダーまでスコアを伸ばした。

 3日目。芹澤信雄に代わって首位に浮上したのが、芹沢大介だった。まだツアーVの経験がない芹沢は、通算12アンダーで3日目を終え、「今週は4日間、60台でまわるのが目標だった。それが3日までなんとか果せた。あと1日…がんばります」と、最終日への意気込みを語った。

 最終日はときおり雨脚が強まる最悪のコンディション。その中で、コース新記録となる63をマークして、2位に8打差の通算20アンダー。ぶっちぎりVを演じたのが河村雅之だった。
 2位に3打差でハーフターンすると、もう止まらない。11番から3連続バーデイ。16 番とあがり18番もしっかりバーディで締めてツアー2勝目をあげた。
 「自分でもビックリするくらい、“入れたい”と思ったパットが入った。他人が打ってるみたいでした」と目をシロクロさせるほど、10メートル前後のパットを次々沈めたのが勝因となった。