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マイナビABCチャンピオンシップ 2010

ディフェンディングチャンピオンは6位タイ

今年、まだ良いところがなかった父が、目に入れても痛くない愛娘の応援にたちまち発奮した。長女で、今や秒刻みのスケジュールに追われるアイドル歌手として活躍する愛理さんが、決勝ラウンドで応援に駆けつけたのは、94年以来という。

前夜は妻の京子さんと、長男・貴之くんも交えて久しぶりに家族揃っての夕食に「気合いが入りましたね」。

連覇をかけて、迎えた最終日。
12番の3パットや、最終18番も奧から約2メートルは、絶好のバーディチャンスも外して「今日はショットが良かっただけに、パターがなあ・・・・・・! 

ほんっと悔しい!」。

それでも、家族が見守る前で、今季自己ベストの6位タイ。
これで獲得賞金も1100万円を超えて、68位とランクも上げた。これまで17年連続のこだわりの賞金シードまで、もうひと踏ん張りのところまでこぎつけた。

大ギャラリーに紛れて、弟とギャラリープラザの売店で軽食を買って食べたりつかの間の休日を、大いに楽しんでくれている娘の様子にも、大いに心が和んだ日曜日。

「また来年が、楽しみですね」とさっそく1年後の家族団らん、そして家族の愛に包まれての大会2度目の優勝を思い浮かべて、目尻を下げていた。