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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2010

浅地洋佑くんが今大会は2年連続のベストアマチュア賞を獲得

表彰式で、大会主催のミズノ株式会社の水野明人・代表取締役も感心しきりだ。この事実には表彰の合間にも、予定外にマイクを握らずにはいられない。大観衆に向かってひとこと言っておかなければ気が済まない。

「今日は杉並学院高校ばっかりです!」。

優勝カップのクラレットジャグを受けた薗田峻輔は同校のOBで、ベストアマチュア賞の表彰を受けたのは、同校在学中の2年生。
2年連続の受賞だった。そして昨年の表彰式で、浅地洋佑くんが肩を並べたのも、やっぱり杉並学院高校の生徒だった。

当時3年生の石川遼は、浅地くんの2つ先輩。
昨年と、そして今年も先輩と肩を並べて表彰式に立つ栄誉。
「光栄です、嬉しいです」と、目尻を下げた。

9位タイにつけた5月のダイヤモンドカップを含め、これが6試合目となるプロのツアーは「慣れてきました」と、もはやプレッシャーとは無縁だった。石川も、そして薗田も、先輩2人がその実力に太鼓判を押す17歳が、この日最終日に奪ったバーディは6つ。

「でもその分、ボギーも多くて」と、反省も忘れない。
9番の3パットでリズムを崩したという。
さらに折り返しの10番は、ティショットでOBを打ってダブルボギー。
しかし、それもすぐに11番からの連続バーディで取り返すしたたかさも見せた。

通算5アンダーは、24位タイでプレーを終えると、先輩の応援に加わった。
最終18番のグリーンサイドで薗田のウィニングパットを見届けて、「鳥肌が立ちました」。
2年連続で、先輩たちの雄姿を目に焼き付けて、「僕ももうすぐ、ああいうところに行けたら、と思います」。
表彰式のあと、先輩とおさまった記念撮影で優勝カップをちょっと拝借。チャンピオンよろしく小さくポーズを取って、ますますその気になった。

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