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フジサンケイクラシック 2010

ハン・リーが単独首位に(大会2日目)

190センチの長身よろしく、頭ひとつ抜け出した。韓国系アメリカ人のハン・リーが、2打差の単独首位に躍り出た。

この日も室田淳と横田真一とのラウンドを、心から楽しんだ。互いに、互いのプレーを褒め合いながら、笑いが絶えない和気藹々(わきあいあい)の第2ラウンド。

前日初日はその室田と横田と3人揃って4アンダーをマークして、同スコアで並んだが、この日はリーひとりが大きくリードだ。

富士の裾野に広がるここ富士桜が「大好き」と言う。「だって、何より素晴らしいコンディション」。
この日は午後からのスタートで、すでに午前の選手がプレーしたグリーンは、どうしてもスパイクマークなどがついて荒れがちだが、「そんなことも、問題にならないほど整備されていて」。

大会のために、完璧に仕上げてくださったグリーンキーパーに「敬意を表したい」と、大きな体を丁寧に折る。
しかも、リーには強力な助っ人がついている。

専属キャディの月森洋二さんは、2005年大会で丸山大輔にツアー初Vをもたらした経験を持つ。それだけに、富士山からの目があると言われ、誰もが手こずる難解なグリーンの読みも完璧で、「ヨウジはマイ・ティーチャーです」と、プロがキャディに尊敬のまなざしだ。

標高1000メートルを超えるコースは気圧が低い分、リーの感覚では通常よりも「8ヤードは飛距離が出ている」。
そのため距離感の対応もひとつ、重要な攻略になるが「ヨウジがそのあたりもちゃんと考えて対応してくれるから。安心して任せられる」と、全幅の信頼を置いている。
息もピッタリと二人三脚で、頂上を目指して着実に、歩を進める。

3日目は、石川遼と薗田峻輔との最終組に「とても楽しみ」と、胸も膨らむ。
薗田は留学経験があると聞いているし、「遼くんも、英語の勉強中だって!! きっと明日も、楽しいラウンドになる」。
根っから明るい33歳は、若い2人との対決も、心から楽しむ。

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