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三井住友VISA太平洋マスターズ 2011

2位タイの谷昭範(たにあきのり)は「優勝を目指してやる」

今大会は初出場ながらボギーなしの5アンダーは、御殿場の高速グリーンを攻略出来ていることが大きい。

つい最近まで、グリーン上はキャディに頼りっぱなしだった。
いつも強気で打つからなおさら、距離を合わせて打つように勧められる。

それが奏功することもあるのだが、「タッチを合わせていると、曲がり方は無限大」。先々週のマイナビABCチャンピオンシップは、「思い通りに打てない」と、苦戦した。

その反省から「曲がる前に入れよう」と、強気のタッチが復活。
「今日はそれに徹した」と、67で回ってきた。
最終18番は、2メートルのバーディトライに「ここだけラインを聞いた」と、最後はキャディと息を合わせてスコアを縮めた。
2年連続のシード権確保に、望みをつないだ。

今季はもともと、状態が良くなかった左ヒジが悪化。
シーズンに突入すると、「痛みが極限になった」と、思うように打てなくなった。
練習量も控えざるを得ず、「きっちり治して、また来年出直し」と途中は諦めムードも漂っていたが、「最近、ショットの方向性が見えだした」と、ゴルフが上向くにつれて、気持ちも前を向き出した。

現在賞金ランク77位は、もうひと踏ん張りだ。
ファイナルQTの資格で参戦していた昨年の今大会は、現地ウェイティング制度を利用して、繰り上げ出場の優先順位は1番目にいながら初日に交通渋滞にあって手続きの時間に間に合わず、せっかくのチャンスをフイにした。
そんな経緯があっただけに、今年は、念願の初出場に「余計に丁寧にプレーしている」と、富士山を見上げる御殿場コースの雰囲気も満喫している。
まして好発進には、ますますやる気に。

「せっかく良い位置にいる。トップ10でいいや、とか考えない。行けるところまでいく。優勝を目指してやる」と、強気で挑む。

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