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東建ホームメイトカップ 2012

小田龍一は2打差の2位にも

ジョーンズには2打差に敗れても小田は晴れやかな笑顔で上がってきた。「いや〜、ちゃんとゴルフが出来て良かった」。
開幕するまでは、不安でたまらなかった。オフにアプローチのイップスにかかり、それに伴いスイングも調子を崩してやむにやまれず先月末にきゅうきょ、“先生”と仰ぐ9つ年下の池田勇太を訪ねて、熊本の合宿先まで押しかけた。
「あのときは、ほんとにパラパラで俺のところに来たよね」と、池田もそんなふうに当時の小田のスイングを振り返る。

「2日くらいで突貫工事。それで何か本人もつかむことが出来たんだろうし、俺が教えて俺より上に行かれたらたまんないな」(池田)と開幕戦で単独2位は、さっそく師匠越え(?)にも成功すれば、ちょっとは自信もついてくる。

まして、ツアー通算2勝目に、あと一歩まで迫ればなおさらだ。
17番で、6メートルの絶好のイーグルチャンスを逃したのは悔しいが、初戦から最終日最終組で回れば、得るものも多い。
「今日は片山さんのルーティンと、小山内さんのショットのキレを勉強しながら回った」と、負けた悔しさよりも、開幕戦で絶好のスタートが切れたことのほうをより多く喜んだ。

また“池田学校”で習ったことで、思わぬ副収入も!
初日の16番パー3で、なんと今季第一号のホールインワンを達成。2位賞金に加えて、該当者が複数の場合は均等割されることになっていた株式会社東洋丹芝園提供の賞金300万円もがっぽり獲得。7番アイアンでずばり、計算どおりのショットは、師匠の教えあればこそ。池田に、そして今年も変わらず、毎日けなげに夫のプレーについて歩く妻、優子さんにもさっそく報いる今季初戦となった。

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