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コカ・コーラ東海クラシック 2012

宮本が藤田が! チーム芹澤の面々が恐れる恐怖の瞬間とは・・・

2日目を終えて2アンダーの4位タイにつけた宮本勝昌も、初日は35位タイから13位タイに上がってきた藤田寛之も、ホールアウト後に中継局で大会主催の東海テレビのインタビューに呼ばれて、まず真っ先に確認したのは「掛け合いはありますか?」。

中継ブースに座る師匠を気にしている。
インタビューの間に芹澤信雄からの呼びかけはあるのか?

「それがあると緊張しちゃう」と、声を揃えた。

先にインタビューに入った宮本は“回避”したが、藤田はこの日、見事な巻き返しを見せたことから、師匠が割り込んできた。

前半の4番でダブルボギーは、前日初日に日が傾くまで師匠から指導を受けた課題にトライした結果だった。
「下半身を使いながら、左に抜いていく。フェードかストレートに打っていく。試すのに、非常にいいシチュエーション。でも全然ダメでした」と失敗に終わったが、そこからの粘りこそ藤田の真骨頂。

通算イーブンパーまで追い上げてきた弟子は師匠に「さすがですね」と褒められて恐縮しきりだ。

「週末は混戦になる。きっと君にもチャンスがある」と太鼓判を押されても返答のしようがなくて、ただひたすら「はい、はい・・・」と、神妙な返事を繰り返すばかりだった。
「いや、ホントに緊張するんです!」。

チーム芹澤の面々は、ここ三好カントリー倶楽部の所属プロでもある上井邦浩が18位タイ。もっとも新顔の河瀬賢史(まさふみ)は3オーバーの30位タイ。そして宮本が2打差の優勝争い。

宮本は「フェアウェイに行かない、グリーンに乗らない」。分刻みで難易度を増していく三好で、それでも必死にパーでしのいで、初日2日目と同組のジャンボ尾崎に「お前はどんだけ拾うんだ、このヤロウ」とすごまれた。

2番もラフからどうにか5メートルのチャンスは「ジャンボさんが僕より遠いところから先に打って、参考になった」と、これまたジャンボにじろりとにらまれた。

そのあと、ジャンボは9ホール終了後に腰痛のため、無念の棄権をしたが16番でティショットが運良く崖の中腹に残っていて、前日に言われたセリフがよみがえる。
「お前のラッキーは今日で使い果たした」。

「・・・いやジャンボさん、まだ残っていました」と、心の中で言ってパーを拾って冷や汗をぬぐった。

「週末はチーム芹澤で盛り上げられればいい」と“最年長”の藤田。
宮本は「芹澤さんが、中継ブースから見ておられますので。なんとか頑張って良いプレーを見ていただければ」。

・・・土日のテレビ中継も、お楽しみに!!

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