Tournament article
ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2012
吠えるすし
「パットがダメで」。要因は先月、キャディバッグを翌週のトーナメントに送った際に、大事なパターがネックの辺りで曲がってしまった。
「4年も使い続けているエースパター」。
どうにか念力で、いや、自力で元にもどそうと試みたが、「ほんのちょっとが戻らない。困っています」。
スポンサー契約を結ぶショップの名をあげて「ゴルフパートナーで買わなくちゃ」とは、これも冗談で、メーカーに予備を3本、追加で用意してもらったが、「やっぱりエースにはかなわない」。
すっぱりと諦める勇気もなく、違和感を覚えながらも、この1本を使い続けているという。
「それで今日はノーボギーで回れた、ということもないのですが」。
もうひとつはサングラスの奥の右目だ。
出場権がなかった日本オープンの週は7日間とも、ほぼ寝て暮らした。
子煩悩な父が、家族サービスも返上して十分なほどの休養を取ったはずだったのに、「金曜日には角膜炎。いまも携帯電話の字が見えない」というほどのハンディにも、途中ではたと気づいて「目が見えにくいから、スコアがいいのか?!」。
それもまた冗談だが、「片目のパットは、難しいと思いませんか?!」と訴えた。
そんな状況でも首位タイに、「それでもゴルフが出来るのはありがたい」と、感謝の心で初Vに挑む。