Tournament article
ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2012
宮本勝昌も池田勇太も「今週はひとつでも上で戦う」
誰もが「日頃の恩返し」を誓うのが、このブリヂストンオープンだ。
本戦の活躍は当然のことながら、今週は大会前から大会のPRに一役買おうと、大忙しだ。
水曜日は17日の公開練習日にクラブハウス前のブリヂストンブースでトークショーに参加したのは“看板プロ”の宮本勝昌と池田勇太。
開催に合わせて大会2日目の19日・金曜日に発売されるニューボールの「X01(エックスゼロワン)」シリーズの宣伝をかねたイベントで、大会にかける思いを語った。
宮本は、同シリーズのボールを使いはじめてすでに2ヶ月が経ち、日を追うごとにその良さを実感している。
「100点をつけてもいいくらい、気に入っている」と軽妙で説得力のあるトークで、販促活動に大いに貢献した。
ここ会場の袖ヶ浦カンツリークラブは実家が自転車でもわずか5分という地元も地元。若大将こと、池田勇太も練習ラウンドを終えるなり、その足ですぐにトークショーに加わって「俺はドライバーが10ヤードも伸びた」。
飛距離アップに貢献したニューボールは、アプローチでも威力を発揮。「低く飛んでスピンがかかる」とご満悦のショットも、あまりの低さにトップして、ミスショットだと誤解したギャラリーが「ああっ!!」と悲鳴をあげても本人は内心で「(“あぁ”じゃねえよ!)」。
そのあと「おぉー」と、感心しきりに変わる歓声と拍手に、「(そぉだろぉ!)」と、若大将も一転してドヤ顔に。
「低く出て止まってくれる。俺の場合はドライバーと、アプローチで特に効果が出ていて言うことなしだ」と、アピールして、大いにギャラリーの興味をそそった。
その池田も、もちろん宮本も声を揃えたのは「お世話になっているブリヂストンに、恩返しがしたい。明日からひとつでも上で戦う」。
しかし宮本は、昨年のこの大会でもそうだったが、初日にトップで出るなど出だしこそ良いのだが、「結局最後は20位くらいにいる」。最近は、特にそんな傾向が強くて他の先輩プロから「お前は1位にいると思ったら、次の日にはもういない。エレベーターみたいなゴルフだな」と、からかわれたばかりだ。
今年こそ、少々不名誉な評判を返上したい。
そして池田が狙うのは、大会3勝目。先週の日本オープンでは3日目に5位も風邪引きで最終日に崩れたが、今週は自宅通勤で体調は徐々に回復傾向にある。
「毎年この大会は、たくさんのギャラリーの方に来ていただいていますし、今週も良いプレーを見せたい」と、誰よりも恩義に厚い男が、開幕を前に熱く語った。