Tournament article
とおとうみ浜松オープン 2012
みんなで作るゴルフトーナメントは今年も大盛況のうちに
事務局的団体の「合同会社 ボランタリートーナメント浜松」に、登録されている実行委員はこの2年で100人を優に越える。
運営資金のほとんどがチケット収入でまかなわれる今大会は、プロアマトーナメントや前夜祭パーティに出席出来る前売券を、今年はさらにバージョンアップさせた「プレミアムチケット」の販売をはじめ、開催週に入れば1番ティの特等席に座れるスタート前のジャンケン大会や、選手の愛用品のチャリティオークションなど、アイディアを持ち寄って、大会に関わるすべての人が楽しめるトーナメントを目指してきた。
地元のみなさんのゴルフ愛に、選手たちも応えた。今年は、選手会長の倉本昌弘をはじめ、発足にも深く関わった深堀圭一郎や、地元出身の宮本勝昌らが宣伝大使をつとめて、大会を盛り上げる一助となった。
また1日5時間、4日間で計20時間のテレビ生放送は、深堀や宮里優作がそれぞれのキャディにピンマイクをつけて試合に挑み、臨場感たっぷりのゴルフ中継にも一役買った。
ほかの選手たちも、みな白熱のバーディ戦を繰り広げて、試合を盛り上げた。
中でも3日間首位を走った藤本佳則との激しいV争いの末に、大逆転優勝を飾ったJ・チョイは、今年も優勝杯ならぬ「優勝記念大凧(おおだこ)」を受け取って、思わず声がうわずった。
「これがカップ?! 本当に?! おもしろい!!!」。
400年以上も前に始まったという「浜松まつり」の演目のひとつである「凧揚げ合戦」にも使われている大凧は、地元職人の太田賀啓(おおたよしひろ)さんのお手作りを手にはしゃぎ回るチャンピオンを、地元ファンのみなさんの拍手と笑いが暖かく包んだ。
表彰式も「みんなが作るゴルフトーナメント」ならではの、心温まるものとなった。
実行委員会の子供たちもプレゼンターとして、贈呈式をお手伝い。2日目に続いて最終日も強い風が吹く中で、小さな手に運ばれてきた大凧は、まさに今にも天高く飛んで行きそうに・・・!!
大会は今年も最後まで、アットホームな空気で満たされた。