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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2012

日本ツアーでは聞き慣れない名前・・・デービッド・ハッツェルとは?!

今年80回大会を迎えたこの「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」は社団法人日本プロゴルフ協会が主催しており普段、日本ゴルフツアー機構が主管するトーナメントとは、また違った出場カテゴリーを持っている。

各地区オープンや、プロテストの1位合格者、また大会独自の予選会から勝ち上がってきたプロ144人が、しのぎを削るが中でも異彩を放っているのがこの人だ。

午前スタート組の第8組でプレーしたデービッド・ハッツェルは、昨年の全米クラブプロ選手権のチャンピオン。
つまり、各ゴルフ場の所属プロによる戦いで、頂点に輝いた選手だ。

PGAオブアメリカの推薦を受けて初来日、どころかそもそもアジアに上陸するのが人生初だ。
だが、記念すべきファーストトリップは、まさかのビザ発給の遅延で、到着したのが大会前日の水曜日という有り様だ。
まさにぶっつけ本番のラウンドは、「どうなっちゃうのやら」。本来なら、3日も4日も前から練習ラウンドを重ねに重ねないでは気の済まない性格も、不安していたほどには、ひどいことにならずに済んだ。1オーバーは暫定65位タイでホールアウトすると、「はじめてのわりにはまずまずのプレーが出来た」と本人にはまずまず及第点の初ラウンドとなった。

大学時代は野球部に所属。エースとして活躍したが、右肘の故障で海軍のお父さんに10歳から仕込まれてきたゴルフに転向した。
長身から繰り出す豪快なショットは爆発力があり、地元バルチモアの大会では上がりホールで「バーディ、イーグル、イーグル、バーディ」を奪って優勝したり、コース新を出したりと、話題には事欠かない選手という。

ギターの弾き語りが趣味で、ここ烏山城カントリークラブにくる道中には茨城県牛久の大仏様を見て「ほんとうにものすごく感動した」と、声を震わせる純な41歳。
「今日、はじめて回ったけれど、特に上がりのホールの美しさは絶品で、やりがいのあるコース。どうなるか分からないけれど、ベストを尽くすよ」。

初めての日本で忘れられない思い出をたくさん持って帰る。