Tournament article
〜全英への道〜ミズノオープン 2013
3度目の挑戦にも、やっぱりボヤいた!! 日本オープン覇者
久保谷とっては3度目の挑戦となる。
でも、「これじゃさすがに無理ですよ…」。行く前から、すでに早くもボヤキ節。この日も「無理やり回ってきたけど、僕には無理です」。
最終ホールの9番が「象徴していた」という。
「引っかけて左へ。僕は、悪いときはもう絶対、左ですから」。それを嫌がると、今度は「右にペロペロ−ってなるし…」。ミスの連鎖も想像がついてしまうから、自分ではもう、手の施しようがないという。
「この球ならまあいいだろう。そう思えるショットがひとつもない。治るだろうと思えるような球もない。こんなので、行ったって絶対無理です」。
すでに、宿も飛行機も手配済みで、あとは3週後に発つばかりという状況でも、不安と懸念ばかりが口から出て来る。
「いや、不安というレベルじゃ、もはやないです。本当にこれでは無理です」と、ボヤキ倒して去っていった久保谷の背中を見ながら思い出すのは、2009年。
当時は、今大会の上位4人に入って挑んだターンベリーでは深刻な腰痛の症状に、やっぱりこの人は、さんざん「無理」と繰り返して、いざ本番では2日目に首位と2打差の4位タイ。
日本ツアーのメンバーとしては、ただ一人の決勝ラウンド進出だった。最終順位も27位。また昨年の日本オープンでもそうだったが、ボヤキながらも何か大きなことをしでかすのがこの選手の最大の特徴である。