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〜全英への道〜ミズノオープン 2013

韓国出身のルーキー!! S・H・キム (キムスンヒョグ)がコースレコードタイ記録【インタビュー動画】

初日は松山英樹と並んで1オーバーも、こちらの“ルーキー”は79位タイから、猛スピードでスコアボードを駆け上がってきた。本人も、目を剥くプレーぶりだった。もともと得意のアイアンショットもさることながら、この日はなんといっても、グリーン上が凄かった。

「初日は、速さを警戒しすぎて」。そのせいで、出遅れたが2日目は「怖がらずに打っていこう」と、強気の攻めに転じて大爆発だ。

スタートから連続バーディを奪った10番、11番の3〜4メートルのチャンスも13番や15番、また折り返して4番はいずれも10メートル弱のバーディトライもことごとく決まった。
6番のパー5では、240ヤードから18度のユーティリティアイアンで5メートルに乗せて、イーグルチャンスも、逃さない。

8番パー3では、7メートルもねじ込み、これまでの63を2つも更新する自己ベストの61は、コースレコードタイ記録。「ひとつひとつ、目の前のことに集中したことが、この結果につながってくれました」。

ジュニア時代は、ナショナルチームの常連。同い年には金庚泰 (キムキョンテ)や裵相文 (ベサンムン)などそうそうたる名前が出てくる。歴代の“賞金王”の活躍にも触発されて、「僕も、ひとつレベルの高いステージで実力をつけたい」とキムも今年から、日本ツアーに本格参戦。

昨年のファイナルQTは、ランク17位で挑む今シーズン。「まずはシード権を取ることが一番の目標です」とはいえ、参戦7戦目にして初Vのチャンス到来。
しかも今大会は、全英オープンの出場権がかかっている。「メジャーはゴルファーの究極の夢。もしいけたらきっと、凄く良い経験になると思うので」。
色気を出したキムにこの日、同組で回ったミズノ所属のホストプロが太鼓判。なんでも佐藤信人が、昨年の予選ラウンドで一緒に回ったブラッド・ケネディが、その最終日にツアー初Vを達成したそうで、「今年はキムだね!」。背中を叩かれ、武者震い。迷わず、二兎を追っていく。



  • 同組の佐藤(左)に初優勝の太鼓判を押されたキム。「明日も目の前のショットに集中していきます!」

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