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Indonesia PGA Championship 2013
宮本勝昌が「思惑どおり!」
「これだけ日本人が並ぶと、気持ち良いよね!」。
まして、そこに自分の名前も加わればもう、言うことはない。
しかも、この日は1日2イーグルのど派手なゴルフ。
前半の17番で、残り235ヤードから3番アイアンで、6メートルに乗せた。
そして1番では今度は2メートルのイーグルチャンス。「これは入れたいと緊張した。さっきはもっと、長いのを入れたのだから、と」。
自らにかけた重圧も難なくはねのけ、ぐいぐいとスコアを伸ばした。
初日のロケットスタートに、ホームシックにも耐えた甲斐はあった。
2週前は、ジャパンゴルフツアーアジアシリーズの第1戦「タイランドオープン」。そのあと弟弟子の上井邦浩とタイに居残り、調整を重ねてきた。
そしてその足で、ここインドネシアにやってきた。
東南アジアで、そろそろ3週間。
日本が恋しい。なんといっても「ゆっくり風呂に浸かりたい」。
静岡県御殿場市の自宅の浴場から眺め渡す富士山のパノラマが恋しい。
「家に帰りたい・・・」。
ぐっとこらえて初日を迎えた。
開催コースのここエメラルダゴルフクラブは昨年、宮本も参加した「インドネシアオープン」の会場でもあり、「去年より、グリーンも止まるし、ラフも短い」。
またタイのような、超ハイスコアの戦いになるのではないかとの不安も練習ラウンドで頭をよぎったが、前回でもはや免疫も出来ていた。
「日本人はスコアが伸び出すと、自分にブレーキをかけがちだけど。今度こそ、僕らも伸ばしていかないと、という気持ちでやっている」。
他の日本勢も同じ思いでいることは、リーダーボードを見れば一目瞭然。
この状態が、最終日まで続いてほしい。
「みんなこのまま最後まで、攻め続けていってほしい」と、呼びかけた。
そのくせ自分はといえば、「僕は僕で身の丈にあったゴルフをするんでね」といつものように、本音をはぐらかして笑った。
「攻めてるふりして、守るから。僕はそういうタイプですから」。
もちろん、そんなのは口だけだ。・・・口だけだと、信じたい。
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