Tournament article
Indonesia PGA Championship 2013
谷原秀人は「暑さで怒る元気も残ってない」
「湿度がね〜」。陽が昇るにつれて、地面からむぅっと上がってくる湿気が体感温度をますます上げる。
「タイでは小さなタオルで良かったけれど。ここではバスタオルじゃなきゃ、足りない」。
とめどなく流れる汗。
前日水曜日の練習ラウンドは、キャディの串田雅実さんが倒れかけた。
「全身、痙攣しちゃって・・・。脱水症状でしょうね。やばかった」。
そんな相棒の姿を間近に見ていただけに、いざ初日は本人も含めて「倒れずに、帰ってこられて良かった」。
まして、自分も含めて日本勢の名前がリーダーボードにひしめくと、「日本人が頑張っている、ハンパねえ」と、頬もほころぶ。
やはりワンアジアツアーとジャパンゴルフツアーの共同主管で行われた先の“アジアシリーズ”の第1戦「タイランドオープン」では日本人最高の10位につけた。
優勝こそ手が届かなかったがその好調ぶりは、ここインドネシアでも継続中で、「普通に打って、寄る感じ」と最初のバーディは12番でピンそばにつけた。
アーノルド・パーマーの手によるここエメラルダゴルフクラブはグリーンの傾斜がくせ者だが15番では、「下りの難しい8メートルを沈めた」と、攻守揃って絶好調だ。
「あとは体力勝負」。
それと連日酷暑のラウンドで、いちいちカッカとしないこと。
「のんびりとね。まあ・・・この暑さで怒る元気も残ってないけど」。
のほほんと笑った。