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アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップゴルフ 2014

アダム・ブランドが単独首位に

午後から強い風が吹き荒れる中で、友人と散歩から帰ってきたかのように、軽やかな足取りで上がってきた。キャディのマシューさんと、揃ってたっぷりたくわえたあごヒゲに、「まるで兄弟みたいでしょ?」と、仲良くニッコリと、2日目にして単独首位に立ったのは、豪州出身のレフティ。

「ホームタウンはもっと強い風が吹くから」と、難条件も意に介さず、「今日は特にフェアウェイキープを心がけた」と、さらりと68をマークしてきた。

2009年から3シーズンを、米二部ツアーのウェブドットコムで戦ってきたが、今年奥さまが2人目を妊娠。
「もうアメリカには行ってはダメ」と、妻からのダメ出しに、素直に従う優しい夫は家族のために、比較的行き来の楽な日本を選んだ。昨年のファイナルQTはランク30位につけで出場権を獲得した34歳の“ルーキー”は、今季2度のトップ10入りと好調で、現在賞金ランキングは33位。
アジアと日本で出場資格を分け合う今大会も、今季の日本ツアーの賞金ランキングの上位の資格で出場権を得たあたりにも、好調さが伺える。

ゴルフは左利きだが文字を書くのも、スプーンにフォークも右で持つ。「野球もピッチングは右なんです」。
しかし、バッティングやゴルフなど「両手で棒を握るスポーツは、すべて左」と異色のオージーがルーキーイヤーの初Vにむけて、大
きなチャンスを得た。